中古台の取引情報からスペック単位での人気スペックや需要の情報が見えてきます。

スペック別の価格上位２０％の平均価格の推移からそのスペックが現状どれだけ高い人気が有るのかといった事を示す指標となります。

２０１１年５月末を例に出すと
ライトスペックが最も高い人気を誇り、機種数自体が少ないもののライトミドルの機種も人気が過熱し始めている事を示しています。
しかし総成約金額の推移を見ると５月末にかけてミドルスペックの成約金額が１２月の頃の３倍近くまで伸びてきて最大の取引金額を誇るスペックへと伸びております。
この総成約金額は最終的にそのスペックにどれだけ多くのお金を台の購入に使っているかという事であり、そのスペックに対する本当の潜在的な需要を示しています。

これらから見えることはライトやライトミドルなどのスペックは少台数の取引機種に人気が過熱し購入されてはいるものの、最も潜在的に必要としているのはミドルスペックであり、ミドルスペックの良い新台が出ればかなりの台数が売れるであろうといった情報などが見えてきます。

メーカー別に取引金額のシェア率を出すことでそのメーカーの台に対して店舗がどれだけ信頼を示してお金を出しているかという事が見えてきます。

現状中古として存在している機種が中心となりますが、実際稼動の予測がある程度立てられる上でどのメーカーの中古にお金を使うかという事はそのメーカーの台がどれだけ実力があるかの証です。

甘デジ限定で見ると成約金額のシェアにおいて平和の甘デジが高いシェア率を維持しており、ホールの方々がお金を払う価値がある、平和の甘デジに実力があると判断している事がわかります。
逆にシェアの比率以上に非常に低い取引シェアとなっているメーカーもあり一般的なメーカーの新台販売シェア率とは異なった情報が見えてきます。

各メーカー毎に中古台市場における自社の中古台が占めている割合と中古台取引の総取引金額において自社の取引金額が占めている成約金額の割合を比べる事で、中古市場においてどれだけそのメーカーがホールの方から信頼されているかといった情報が見えてきます。

市場に存在する割合以上の成約金額のシェアが有るという事は現状の中古市場においてそのメーカーの評判が高い評価を受けていると言う事となります。
成約金額の元となるデータは「１台あたりの取引金額」×「取引台数」であり、これらの原因がどちらにあったのかといった情報も１台あたりの取引金額情報と成約台数シェアなどをグラフに加えることで調べる事が可能です。

各メーカーの中古市場での評価の推移を知る事が可能です。

「どれだけ取引金額のシェアを持っているかの実力のシェア」と「中古市場に存在している台数と比べて見える評判の良さ」を比べて全てのメーカーを一つの表にまとめると各メーカーのブランドポジショングが分かりやすく見えてきます。

台数が販売されていない為取引金額が伸びずに実力は無いものの、一部機種が良い事で評判は良いメーカー。
逆に実力以上の販売によって評判が悪いポジションに存在するメーカーなどが見えてきます。

その時期の前後に新台が出ているかどうか等の条件によって毎週大きく変動しますが、長期的にポジションを平均化した情報を見る事で真のメーカーのブランド力が見えてきます。
また半年前と比べてブランドがどのように変化したかといった事も把握する事が出来ます。