「この機械でミドルのテコ入れを」とのセールストーク。

確かに、過去の奥村の機械と比べれば格段に良い。
だが、比べるべきは「自社」ではなく「他社」

この機械が納品されるころにはエヴァも相当数導入済。
演出に力が入ってるとはいえ、エヴァに流れたユーザーを
引っ張り込むだけの魅力はさほど感じない。
ミドルのテコ入れはエヴァに任せた方が賢明だ。

だが、GW明けは機械が少ない。
地中海も不適合との噂が絶えないので、カイジ・萌え剣・シャトルとの
競合機種と比較すれば、決して悪くはないが良くもない。

萌え剣は甘デジに期待、カイジ・シャトルはMAX傾向。
MAXのテコ入れに急を要していないならば消去法で残ってしまう。

自店のレイアウトと睨めっこして、必要ならば検討といったところか。

今週に入り相当情報が出回っているため
すでにメッキは剥がれたであろう。
内部的な「仕組み」はドラキュラ同様評価できるが
問題はその「アピール」の失敗だ。

4号機を彷彿させる売り文句でアピールしたため
仕組みを理解した時の「ガッカリ感」が増幅してしまった。
まったくもって残念である。

一番のアピールポイントは「連続性」
しかし、その連続性はジャグラーの設定6程度。
4号機のSTのようなイメージとはまったく違う。
所詮「自力の引き」による影響が大きい。
そもそも「ストック」という言葉に違和感さえ感じる。

5号機規則の中で意図的な「ハマリ」・「連続性」を
持たせたことは大いに評価すべきところではあるが、
アピールすべきはその「連続性」ではなく、どの設定でも
その高いボーナス当選確率の恩恵を授かるチャンスがある点ではないか。

よって、過度の期待は禁物だがその動向には注視するべき。
この仕組みは今後の5号機の台風の目になる可能性を秘めている。

メーカーのくだらない売り文句をそのまま一般ユーザーには伝えず、
「今までとは何が違うのか」・「何が新しいのか」を
よく吟味し周知徹底を図る運用方法が望まれる。

間違っても「時速2500マイル」なんて煽ってはいけない。

演出面に関してはさすがSNKといったところ。クオリティーは非常に高い。
またスカイラブを語る上ではずせない「音楽性」も特に問題は見当たらない。

だがスペックに関しては正直微妙な感じがする。
特に問題があるまではいかないが、前作における絶妙なバランスが若干崩れているように思える。

BIGの枚数を300枚にUPさせた代わりに、確率が少々辛めになっているので
完走型RT中におけるボーナス期待値は前作よりも下がっている。
RTの純増を少々UPさせてはいるが、お楽しみ感が少なくなったのは残念。

1枚役を絡めたリール制御、出目は以前よりも改善はしている。
前作のような「はずれ」とわかってての連続演出は少ない。

だが今の時代、何千ものリーチ目・チャンス目が「売り」になるのかは疑問。
やり過ぎ感は否めないが、多勢に影響はしないであろう。

値段もお手ごろなので、スロットの予算があれば検討はしたいところ。
話題先行の「シーシー」よりは固いと思われる。

液晶は搭載しているものの、演出は至ってシンプル。
その成否はスペックのポテンシャル次第か。

では、スペックはどうか？
基本は33〜77GのART。
ここで上乗せや3桁ARTを引けなければ、BIGまでの繋ぎにしかならない。

大きな差玉が期待できるのはBIGなのだろうが、
その確率は概ね1/1000〜1/1500。待つにはあまりに遠すぎる。

よって、このBIG待ちのゲーム性が耐えられるかどうかがポイント。
通常ARTの上乗せ頻度、3桁出現率等のバランスが重要だ。

ARTに関して、山佐は定評があるものの一抹の不安はある。
シンプルがゆえに中身が問われる機械。

ゲーム数がどんどんアップしていく様は、
スーパービンゴのように力が入るが
それもバランスが悪ければ意味がない。

好き嫌いが分かれると思われるので
入れるのであれば少台数のバラエティー推奨。

過剰な役物、液晶演出。多額なCM宣伝費。
1年前の手法は今更感が強い。「バカボン」というコンテンツも然り。

また、販売時期も悪すぎる。
ヤマトもそうだが、慶次〜エヴァ〜海の流れの中で、
この機械の役割を考えた場合、「繋ぎ」のイメージが色濃く残る。

だが、敢えて「繋ぎ」を前提に考えれば、辛めのスペックは評価できるか。
長期運用ではなく「短期粗利重視」として検討したいところ。

だが、慶次・エヴァを確保しているならば、無理してまで入れる必要性は感じない。

機械性能面において、比べるべきは「牙狼」ではなく「湘爆」
まったくもって別物として判断したいところ。

コンテンツ、及び液晶演出は並以下。
値段が安いのもうなずける。
完全に「スペック重視」な機械の印象。

一番の売りは、ツボにはまった時の連続性であろうが
「牙狼」の単純さ、爽快さを体験してしまったユーザーには
その遊技性の複雑さは、例え連続性が「牙狼」以上とはいえ大きなマイナス。

「牙狼」はスペックのみならず、演出にも力を入れたバランス型に対し
「ファフナー」はスペック重視型。よって客層はさらに限られる。

加えて、「ゴト」の不安は完全には払拭できない。
「攻略性」に対しても同じである。

三共は、それら「懸案事項」に対しては自信があるとのこと。
しかし、それはそれで「じゃ〜、出来レースじゃないの？」との疑問が残る。
玉の動きに一喜一憂できない仕組みならば面白さは半減だ。

導入メリットとすれば、販売台数の少なさくらいであろうか。
3万台と聞いてるが、案件台数を見て増産することは三共ならば可能であろう。

3月末までには「牙狼」ろ含めたMAXタイプの増台、新規納品も終わる。
この仕組みで「牙狼」・「北斗」・「慶次2」以上の結果が出るとは思えないので
「販売台数の少なさ」、「中古で高値転売」、「牙狼以上のスペック」という
甘いセールストークに流されないよう慎重な判断が求められるのではないか。


個人的には、1パチならば「導入検討」といったところか。

どう頑張ってみても、評価すべき点が見つからない。
DX筐体、4段階設定、中途半端なコンテンツ・スペック・・

レンタル店舗のために【とりあえず出した】ようにしか思えず。
ご利用は計画的に。

アビリットにしては頑張った。アビリットにしては。

4号機の鬼浜に今風の演出を取り入れているので、そこそこ楽しめるとは思う。

しかし、2027をさらに複雑にしたタイプなので客層は限られるであろう。
遊技説明書は必須であり、その仕組みが理解されるまで稼動が保てるかがポイント。

さらに、台数縛りと値段の高さは大いなるマイナス。

アビリットはこの機械に社運を賭けているといっても過言ではなさそうなので、結果が良ければ増産してくると思われる。

よって、結果を見てからでも遅くはなく、中古も視野に入れて今後の経過を見守るほうが賢明に思えるがいかがだろうか。

液晶演出は少々暗い感じはするが、クオリティーは他機種と比べても見劣りはしない。

最大の売りは【ループ型高純増ART】ではあるが、その恩恵はボーナス終了後にしか受けられない。

それゆえ、地獄のような低確率のBIGや、REGの獲得枚数の少なさも大きなマイナス要素である。

通常時に十字架を集める【お楽しみ要素】は含まれて入るが、低めのベースとボーナス間の深みを補うほどの魅力は感じられない。

よって、運用期間は短期であると予想。

コンテンツ、及び演出面はさほど問題はなさそう。
この機械の【売り】はなんといってもスペックの辛さ。

年末年始のことを考えれば入れる価値はあると思う。
が、しかし、総合的なデキは北斗、牙狼には適わない。

「短期?中期的の運用で利益重視」との位置づけでの導入はあり。